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ほめ写を実践!体験した家族の声

写真左:豊 恵里子 (とよ えりこ)さん 写真右:りゅうせいくん

ほめ写は親がいつまでも子どもに愛情を注いでいるという証

子どもの写真を飾ってほめる、『ほめ写』。今回は3人のお子さんを持つ豊(とよ)さんがご自宅で実践。豊さんならではのほめ写へのこだわりや、9歳の長男、りゅうせいくんの成長エピソードを中心にお話をうかがいました。

ほめ写を知って飾る写真が変わりました

ーご自宅のどこに写真を飾っていますか?

豊さん:家族にもなるべく毎日見てもらいたいから、みんながいちばん行き来する食卓と子ども部屋の間に大小10点ほど写真を飾るスペースを作っています。子どもたちは通るたびに自然と見るようですし、親子で眺めながら「このときはこんなことがあったね」と思い出話に花を咲かせることもありますね。

ーほめ写を知ってから飾る写真は変わりましたか?

豊さん:これまでは子ども一人ひとりの「自然で良い表情が撮れた!」と思ったものを中心にチョイスしていたのですが、最近は家族や兄妹、祖父母が揃っている写真も飾るようになりました。
みんなが一緒に写ったものは、子どもたちもそのときの記憶が鮮明に蘇るので会話に幅が出ますね。
また、そういった写真はLサイズで飾ると見栄えしないので、A4サイズで大きくプリントしています。写真プリントをそのまま貼ってすぐに壁に飾れるシャコラを使えば、手軽ですし何よりコストパフォーマンスがいい(笑)。年に一回程度貼り替えていましたが、今後は季節に合わせて飾る写真を変えていくつもりです。

ぼくもお父さんに抱っこされてたんだね!

ーほめ写を始めてからお子さんの成長で印象的な気づきやエピソードを教えてください。

豊さん:息子は自分が主人に抱っこされている写真を見て「ぼくも小さい頃、抱っこしてもらってたんだ!」と驚いたようです。妹が抱っこされている姿は間近で見ていたので、かわいがられている様子を知っています。自分も妹と同じように抱っこされてたんだ、愛されて育ったんだと、自覚できたことは大きいですね。わたしも一緒に写真を見ながら、息子が生まれたときのことやはじめての男の子だったからすごく嬉しかったんだよなんて話すので、自己肯定感を育むことにつながっていると思います。

ー息子さんの行動に具体的な変化はありましたか?

豊さん:授業での発言が増えたり、クラスをまとめたいという気持ちが強くなったようです。
日々の話す言葉に自信を感じますね。
また苦手だった水泳なども前向きに取り組むようになって、今年の夏は25mを泳げるようになったことが本人もとても嬉しいみたいです。

ほめ写は子どものやる気スイッチになる

ー写真を通してお子さんとコミュニケーションをとる際に心がけていることはありますか?

豊さん:息子はブロック遊びや工作が好きで、うまく完成した作品はスマホやカメラで写真に撮って残してあげています。写真としてカタチになると客観的に作品の観察もできるし、それをわたしがほめることで次の制作へのモチベーションが上がるようです。ほめ写が子どものやる気につながることがわかったので、コミュニケーションの一環として積極的に取り入れていきたいと思っています。

ー今後、どのような写真を撮影したいですか?

豊さん:子どもの成長記録、記念日、行事はもちろんですが、普段から写真を撮影して、家族がたくさんの時間を共有していたという瞬間も残していきたいです。いつか結婚して巣立つときには、たくさんのアルバムを持たせてあげたい…なんて今から想像してしまいます。

愛情を注いでいることがダイレクトに伝わる

ー豊さんにとってほめ写とは?

豊さん:写真はデジタル画面ではなく、プリントして飾ることで目に触れる機会が増えるものです。
見れば一瞬でそのときの姿や情景、気持ちまでも思い出すことができるので、家族の会話を弾ませるコミュニケーションツールですね。また、10歳近くなるとギャングエイジといって、だんだん反抗することも増えるかもしれませんが、
親がいつまでも子どもに愛情を注いでいるという証であり、成長を見守るツールでもありますね。

ーほめ写をまだしていない方に向けてメッセージ、アドバイスをお願いします。

豊さん:ほめ写をはじめてから、息子のほか姉妹、家族もふとしたときに写真を眺める時間ができました。
かわいい赤ちゃんの時期、遠く離れた祖父母の故郷での写真、家族旅行の写真、たくさん撮っているのにカメラやパソコンの中で眠っているのはもったいないと思います。記憶より具体的に風景や情景、表情を思い出させてくれる写真をお部屋に飾って家族で共有することは、くらしを豊かにしてくれるはずです。まだ体験されていない方は、ぜひお子さんの写真を飾ってください。

豊さんファミリーのこだわりPOINT

  • POINT

    1

    あえて声をかけずに
    写真を撮る

    撮影するときは、なるべく声をかけずにシャッターを押しています。たとえば、子どもたちが海水浴で水をかけっこしてしぶきを浴びた瞬間の笑顔は「撮るよ!」と言って撮影できるものではありません。撮られていることを意識させない方が自然で豊かな表情になります。

  • POINT

    2

    写真は子どもの身長に
    合わせて飾る

    我が家は長女が中学1年生、長男が小学3年生、次女が小学1年生なので、それぞれ目線の位置の差が大きいんです。やはり自分が写っているものをいちばん見たいと思うので、子どもの身長に合わせたレイアウトを心がけています。毎日目にしてほしいから、見やすさも大事です。

イラスト